『ザ・場面写』 第12回 サイクロプス隊の活躍

 サイクロプス隊は、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場した、ジオン公国軍の突撃機動軍に所属する特務工作隊である。彼らは、モビルスーツを使用する作戦の運用から敵の後方撹乱、小火器を使用したゲリラ作戦までをこなすことを求められていた。そうした、特殊な状況に応じる部隊であるため、自ずと有能な兵たちによる少数精鋭の部隊として組織されることになる。
 一年戦争末期に、彼らに連邦軍新型兵器奪取を目的とした任務が命じられた。ジオン軍による地球侵攻作戦のころから活躍していたサイクロプス隊だが、過酷な特殊工作任務による部隊の損耗も激しく、新型兵器奪取を目的とした地球連邦軍基地襲撃作戦遂行時のメンバーはわずか4人。隊長であるハーディ・シュタイナー、副官的な役割を果たしモビルスーツの操縦技術に長けるミハイル・カミンスキー、銃器と爆発物の扱いに長けるガブリエル・ガルシア、そして操縦の名手アンディ・ストロースのみであった。彼らは水陸両用モビルスーツのズゴックEとハイゴッグを使用して地球連邦軍北極基地に潜入。圧倒的な力で基地を壊滅目前まで攻めるも、新型兵器の奪取を目前にアンディが戦死。目標は宇宙に向けて運ばれ、作戦自体も失敗してしまうのだった。
 しかし、この作戦で見せるモビルスーツの操縦技術の高さや、作戦遂行の手練れぶりを見れば判るとおり、かなり優秀な部隊であったのは確かだ。

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