『ザ・場面写』 第10回 軍服

  地球連邦軍人の証である軍服は、ライトグレーの本体に襟から肩にかけて黒を配置したものが基本。一部の宇宙軍などでは、男女によって色違いのものが使用されたこともあったが、フルドレス(略礼装)からサービスユニフォーム(常勤服)、整備兵のカバーオールまで、ほとんどの軍服はライトグレー×黒の配色が採用されており、これらを着た者がひと目で連邦軍人であることが判るようになっている。
 そして、地上での戦闘で活躍する歩兵たちの着用するB.D.U.(バトルドレスユニフォーム=戦闘服)も、その例から漏れることはない。
 B.D.Uは、基本的な形状は同一でありながら、一般的に支給される夏服と冬服の違いに加えて、着用される地域や所属部隊などによって多数のバリエーションが存在する。これは、地球連邦軍が巨大な組織であるためだと考えられる。
 地球連邦軍のB.D.Uの生産工場は世界各地にあり、工場ごとに素材の質や製法の違いが出てくる場合も多く、さらに軍服は、生産時期によって形状が変更されることもよくある。また、支給される地域によって仕様が変更されることもありうる。例えば、B.D.U.の基本色であるグレーも、サンド系に近い色の生地を使っている部隊もあり、また兵歴によって持っている制服が異なることもあることから、こうした微妙な形状の違いが多くのバリエーションが生まれているのだ。
 アニメ劇中では脇役として登場する歩兵達だが、その軍服の微妙な違いなどに目を向けてみると、今までとは違ったよりミリタリー的なガンダム世界の楽しみが見いだせるかもしれない。
 そして『U.C.HARDGRAPH』では、歩兵の着用するB.D.Uもより細かな設定を加えることで、本物の軍服に近い存在感を持たせている。シリーズ初のオリジナル設定を採用した『地球連邦軍対MS特技兵セット』における兵士たちの軍服も、彼らの任務に応じたものを立体化しており、対MS特技兵として設定された軍服と装備を手にとって確認して欲しい。

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