『ザ・場面写』 第3回 ランバ・ラル&クラウレ・ハモン

 ランバ・ラルとクラウレ・ハモンは、『機動戦士ガンダム』第12話「ジオンの脅威」で初登場し、ホワイトベース隊追撃の要となる人物である。ラルは、ホワイトベースとの戦闘で散ったガルマの仇討ちという、ドズル中将からの私的な命令のもとに地球に送られた特殊部隊の隊長で、階級は大尉。ゲリラ戦を得意とする、有能な指揮官でありながらモビルスーツ・グフにも搭乗して自ら前線に出て兵を率いる気骨のある人物として描かれている。ハモンはラルの内縁関係にある女性で、ジオン軍に籍を置かない一般人と思われる。しかし、隊員からも慕われる魅力的な大人の女性として、また謎の多い人物として描かれることで、ラルという軍人をより印象的な存在にするために一役かっている。ラルとハモンは、徹底した“大人”としての立ち位置で登場することで、劇中の主人公たちの成長だけでなく、ファンの意識さえも変えた名キャラクターと言えるだろう。

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